ばおわー旅行記

自転車旅の備忘録

F旅まで 神戸~香川

快活クラブのナイト8時間パックで一夜を過ごし、朝5時ころに出発。まだ暗く人もほとんどいない神戸の朝の街を颯爽と駆け抜ける。神戸はおしゃれで山も海もあって道が広いわりに人の数もちょうどよいからとても好きになった。将来はこんな町で穏やかに暮らしたい。。。

15分ほど走って高松までのフェリー港に到着。ジャンボフェリーだ!とにかくデカい。このフェリーは人だけでなく貨物もいっしょに運ぶ役割もあるのでアホほどデカいトラックがバンバン乗り込んでいく。自転車は普通の搭乗口ではなく車と一緒の入り口なので丁寧な誘導を受けながらトラックと一緒に乗り込む。僕の他にももう一人チャリダーがいて、一人じゃなかったのでちょっと安心。

そしていよいよフェリーが神戸の港を離れる。港町を出ていくときの「ああ、俺は遠いとこへ行くんだ...」感は異常である。もう会えないなんて言わないで...かわりに朝日が出迎えてくれたのでいつものように太陽さん~おはよう♪とあいさつする。
フェリーの中はやたら豪華でめちゃくちゃ広いしテンション上がる!甲板にでて朝の澄んだ空気を吸い込んでると、その空気が内から湧き出るエネルギーに変わっていくのがわかる。360度の海。360度の空。つかみどころのない広さにたじろぐこともなく、俺はどこへだって行けるんだと大きな気持ちになる。それはそうとこの謎のオブジェ何?

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朝飯を食ってなかったので船内に戻りうどんを食べたけどめっちゃうまい。沁みるううう。フェリーの中のちゃっちいうどんでもクオリティが高い。さすがうどん県だけある。船内にはなんとゲーセンもあったので暇つぶしにやってみる。UFOキャッチャーでかわいい猫ちゃんがいたのでお揃いでゲット。

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かわゆす。浮気したわけじゃないよアリア社長。僕はずっとアリア社長ひとすじだお。ぷい~。

明石海峡大橋の下を通るというアナウンスがあったのでまた外に出てみる。真下を通ったけど本当に壮観だった。こんなデカい建造物を作った人間の可能性に感動する。
でもフェリーで一番記憶に残っているのは景色ではなくジャンボフェリーのテーマソングである。中毒性が高くメロディが今も頭にこびりついている。ようつべにあがっているので是非聴いてみてください。

風が恋を運ぶ 海を遠く渡り♪
二人を結ぶ ジャンボフェリー♪
風の中感じる あなたの声感じる♪
届けてよ ジャンボフェリー♪
…………
(作詞・作曲・編曲:森香 歌:早見にな)

なんかアナウンスのたびにこれが流れてきてそのたびに胸が締め付けられるようなノスタルジーに襲われる。チキショー!なんたって懐かしい匂いなんだ!遠く離れた恋人同士がお互いを想う切なさ...

とまあ4時間ほどフェリーに揺られてやっと高松の港に到着。車用の出入り口が開く瞬間に立ち会えたけどこれがまたイイ。

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ウルトラセブンウルトラ警備隊が発進するときのあの山とかがパカッと割れてウルトラホークが飛び立つときの感じだ!(ワンットゥ!スリッフォワンットゥ!スリッフォ)うるとらあ~セブ~ン!

高松につくととりあえず腹ごしらえのために有名なうどん屋さんを探す。近そうなうどん屋さんがないか調べていると食べログでめちゃ評価の高いうどん屋さん「手打十段 うどんバカ一代」が割と近くにあってここに行くことにした。まだ昼前なのにめっちゃ混んでて人気の店なんやと思いワクワクして並ぶ。


少女はこちらをまっすぐ見つめている。弾力のある艶やかな白い肌は、其の内に儚さと僅かの強さを兼ね備えている。己の中の抑えきれない熱量が魂を溶かすように、僕の中の何かが、音もたてずにほろほろと崩れていく。壊したい。君(きみ)を壊したい。一度失えばもう二度と戻らない、そのぎりぎりの淵で平衡を保とうとする美学を、混沌の海に放り投げたい。そして僕は遂にその平衡を打ち破った。ああ!なんてことをしてしまったのだ!とめどなく流れる君(きみ)の血は不可逆の力に身をゆだねている。あまりにも自然に、悠然と。そして僕は『永遠』という無常を悟ったのだ。永遠とは、滅びゆく存在のたどり着く終着なのだと…
(訳:うどん登場!白い麺は柔らかいけどコシがあっていいね!熱くてバターがとろけてるう。卵の黄身割りてえ!割ったら黄身がとろけるう!ぐちゃぐちゃあ。おいしい。ごちそうさま。)

食べ終わったら暇だし時間もあるので栗林公園に行ってみた。めちゃくちゃデカい庭園みたいな感じで一時間半ほどぶらぶらしてるだけでも結構楽しめた。F旅までにはまだ時間があったし、そういえば昨日から風呂に入れてないので銭湯にいくことにした。調べてみるとちょっと行ったところに仏生山温泉という超おしゃれな銭湯があるらしいのでやったぜ!と思いチャリをとばす。が店の前まで行くと『本日休業』の文字が。なんでやねん。なんで第四火曜が休みでそれが今日やねん。ドンピシャにもほどがある。仕方ないので近くのきらら温泉とやらに行ってみる。きららって名前いいよね。Version いくつくらいのだろう?で温泉にゆっくりつかって疲れをいやした後のこの一杯。

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これだよ!これ!なんで温泉の後に飲むフルーツ牛乳はこんなうまいんやろな。フルーツ牛乳という飲み物を考えた人もすごいし、それを風呂上りに飲む習慣を生み出した人もすごい。

銭湯のあとはF旅の宿へ向けてチャリをこぐ。ゆて20kmほどあるのでそこそこ頑張らなあかん。でもこれまで毎日100kmほど走ってきたから20kmくらいなら余裕だと思えるようになった。強くなったよ俺。高松は道も広くて走りやすいけど膝の痛みもぶり返してきたのでなかなかスピードが出ない。はやく宿についてみんなに会いたいぜ。しかしよく東京から香川まで来たなあ、としみじみ感慨深くなる。(思えば遠くへ来たもんだ♪)この先どこまで行くのやら。377号線からは山道で、この旅最後の山である。まだ日は暮れてないし急ぐ必要はない。一番軽いギヤでゆっくりと登ろう。最後くらいは自転車から降りずに登ろうと決めた。チャリというのは足だけでなく、意外と上半身の筋肉も大事だったりする。登りでは上半身にも力を入れてバランスをとって、よろけないようにしないといけない。端から見てるとわからないけれど、転げ落ちないように踏ん張る、内なる筋肉と精神の緊張、それこそが美しいのである。途中で自販機があり、橋の下にはきれいな川があったので一休みしていると、みんなが乗っている車が次々と来て僕を追い抜いてゆく。宿はもうすぐだ。みんなの後を追って俺も行くよ。負けるもんか!

 

ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬ ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬

その男はまた一人立ち残された。薄暗い森には水の音だけが響いていた。寂しさに似た感情を振り切ろうと、もう一度サドルにまたがり、しっかりとハンドルを握った。懐かしい痛みは、その感情が寂しさではないということを彼に教えてくれた。そして再びゆっくりと、目指すべき場所へと走り出した。

ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬ ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬


~完~

本日の走行距離
だいたい50km

F旅まで(奈良~神戸)

朝7:00起床。朝メシとしてピザトーストを作ってリンゴの皮をむいて懐かしのおはよう朝日ですを見ながら食べる。故郷への旅は終わり、今日からまた実家を離れる。F旅の香川までまたチャリで行くぜ!旅はいつまでも終わらないんやで!

父はもう仕事に行くので、出発しようと準備してる僕に「気をつけてな」と一言声をかけて仕事へと向かった。父も何年か前にロードバイクに乗り始めて趣味にしてるので、車道を自転車で走る危険をよく知っている。チャリで実家に帰るなんて言うと反対されると思ったから、今回の故郷への旅は親に内緒にしてたのだけど、まぁそれにしてもとんでもないことをやる息子をもって大変だなぁと申し訳なくなる。思えばいきなり大学を辞めたり、3ヶ月生野菜1kgを毎日食べる人体実験をしたり、自衛隊の訓練行ったり、わけわからんことして迷惑かけまくりの息子でごめんよ。でもまぁ何とかここまで道を外れず生きてきたしこれからはもうちょいまともに生きてくから安心してくれ、と心の中で思いながら出発する。いってきます。

奈良から大阪までは163号線を行く。また嫌いな163号線だ...しかも生駒山を登るからまた嫌いになる。なんで歩道ないねん。道作るときに一緒につくれや、とほんまにいつも思う。奈良先端技術大学の前を通り、へぇここが奈良先端技術大学かぁ~、ド田舎じゃん☆て思いながら通過。やっと山を越えて見下ろす先にはビルの街並みが。

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大阪だ!都会だ!あの小さいビルの中にはいっぱい人がいて働いてるんやろなぁ、そうやって日本が回ってくんやろなぁ、いつもありがとう。でこの辺りからだんだん言葉遣いの品が変わってくる。関西弁にも色々あるけど僕は割と大阪の人のどぎつい関西弁が好きなので嬉しくなる。こういう微妙な地域差がひしひしと感じられるからチャリはええねんな。バーロー。せやかて工藤。

大阪は何度かきたことがあるので特に観光はせず、人ごみを避けるため商店街やら住宅街をゆっくり走ることにした。でもせっかくだからDEEPスポットの宝庫大阪を観光すればよかった。前は(毎度お馴染み)18切符で飛田新地まで行ったなぁ(注:行っただけです、店には入ってません、ホントだよ!)あれは凄かった、、、その隣にはドヤ街として有名なあいりん地区があり、異様な光景だったのを覚えている。すぐ近くは通天閣があり観光地として賑わっているのがすごい。同じような既視感を東京スカイツリー周辺でも味わえるので是非行って見て下さい。東京は吉原(黒のアルファードに黒服のヤクザ多数)があるし、ドヤ街としては南千住の山谷がある。高い塔の麓には遊郭と貧困街があるのは共通らしい。高く登ろうとして欲望の重さに耐えきれなくなったのかなぁ。

で大阪の悲しい色した海(サヨナラをみんなここに捨てに来るから)を見ることなく兵庫県に入る。2号線は道も広いし車もそんな走らないし快適に走れる。芦屋のあたりを走ってるとええ街すぎてこういうとこで子供育てたらええ子に育つんやろなぁと思う。腹が減ったしマクドに入ろうとするとその目の前にケンタッキーがあるので、やっぱケンタにしよ!けんたん!ぱ!ケンタッキー高いけどなんか無性に食べたくなる瞬間ってありませんか?あるよね~。手をベトベトにしながら骨まで愛してと言わんばかりに綺麗に食べる。

すぐに再スタートししばらくするともう神戸三宮に到着。よぉし観光するぞぉ!手始めに近くの生田神社へお参り。ここは水占い?とやらがあって白紙の紙を水に浸すと文字が浮かび上がってくるという面白そうなものがあったのでやってみる。

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周りには女の子2人組がいて、1人でこんなことやってて本当に俺は何してんだろ...と悲しくなったのでさっさと異人館のあたりへ行く。特にみるものもなかったけど()ムスリムモスクとかがいきなりドン!とあって異国情緒ムンムンだった。(私も異国人ね...♪)関帝廟とやらにも行ってみたけど、いかにも中国って感じでなかなか日本の寺では感じられない雰囲気があってこういう感じいいねらんま1/2っぽくていいね(適当)ちなみに僕はシャンプー派です。

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生田神社にも行ったのでせっかくだから長田神社廣田神社にも行こうとしたけど廣田神社は結構前に通り過ぎてて遠いしめんどくさくなったのでパス(ごめんなさい)。長田神社へお参りして、もう夕方になってしまったのでフェリー港がある三宮に戻ることに夕暮れ時に南京町で1人で角煮まんとごま団子食べ歩きしてるとどうしようもなく悲しくなったので追い討ちをかけに神戸ハーバーランドのmosaicへ行く。素敵な夜景を独り占めだ!

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さすがモザイクだけあってこんな洒落乙な名前の店もある。

で小便がしたくなったので男子トイレに入ると、なんと女の子2人組が個室の前にいてめっっっちゃびっくりした。(あ...俺間違えたんかな...女子トイレ入ってもうた...犯罪者や...ああああ!)と今までの楽しかったことや苦労や思い出が走馬灯のように駆け巡っているとやっぱその女の子達が間違えてた。良かった...と胸をなでおろしたが、冷静に考えると小便器がある時点で男子便所だと気づくよね普通?おかしくね?それとも小便器を洗面台かなんかと勘違いしてたのかな?ならしょうがないね。うん。

で腹が減ったのでモザイクの中の豚骨らーめん屋に入りチャーシュー麺を注文したものの、あまり店員の態度がよろしくなくてげんなり。店員同士でいつまでもペチャクチャ喋ってるしなんかチャラチャラしててみるからに知性の無さそうな笑い声である。自分の悪事を武勇伝のように語るしなんだコイツはこのチャーシューみたいに薄っぺらいなぁ、いやむしろチャーシューの方が分厚いのでは?ぷい?と思いながらさっさと食って店を出る。もう夜だし真っ暗な港は怖いのでモザイクを後にして今夜の宿へ向かう。

今夜の宿は快活クラブ!いつも本当にお世話になってます。快活クラブは漫喫界の良心である。まぁ漫喫に深夜来るような客の民度なんてロクなものでもないけど快活クラブは比較的マシな気がする。ソフトクリーム食べ放題だし(これがかなり嬉しい)。漫喫ではあんまぐっすり寝られないけど、明日は朝からフェリー4時間も乗ることになるしそこで寝ればいいやと思ってたのでいつものようにネットでガキ使見ながら酒を呷る。これだよこれ!知らない土地の漫喫で酒を飲む瞬間のために生きてるといっても過言ではない。なんだろうねこの感覚。こういう感覚を持つと持たないでは全然人間の種類が違うのではないかと思ってしまう。まぁもっと大人になればこういうこともしなくなるんだろうなぁと、ちょっと寂しくもなりながらまどろみの中へ入る。F旅たのしみだなぁ。明日は早起きしなきゃ...おやしゅみぃ~....

 

本日の走行距離 

だいたい90㎞

番外編 ナニコレ珍百景

というわけで今回の旅の道中でナンダコレ!?となった、あるいは妙に惹かれたものたちをご紹介します。

まずはこちら。由比から興津に向かう1号線を走っている時に見かけたコレ。

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世界一列皆兄弟。ほぉ。ええこと言うやんけ。みんな仲良くせなあかんな。しかしこんなデカデカと、しかもごく普通の建物に掲げられてたもんだから物凄い存在感である。気になって調べてみるとどうやら天理教の分教会らしい。一列兄弟というのは天理教の教義において、世界中の人は皆神の子であり、他人という者はひとりもいない、ということらしい。

僕は各地のDEEPスポット巡りが趣味なので、宗教都市として超有名な天理市ももちろん行ったことがある。天理教教会本部は信者でなくても誰でも入れるので一度行ってみてください。(本当に懐の深い宗教である。)そして街全体も凄い。それはそれは東京にある某宗教団体のあの地とは比べ物にならないくらい凄かった。悪い意味ではなく、日常の暮らしに宗教が寄り添っている感じで、街の雰囲気も温かかったのを覚えている。何より特筆すべきが建物の荘厳さである。たとえばこれとか。

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これとか。(何とこれは病院!)

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こんな建物が街中いたるところにあるもんだから凄い。それに比べてこの世界一列皆兄弟は何ともチープだなぁ。もっとド派手な建物にしてもええんちゃうかな?

皆が仲良くなれる世界はいつ訪れるんだろう。訪れないかもしれないな。その時は僕がぷいにゅ教を立ち上げよう。(世界一列皆ぷいにゅ)

続いてはこちら。愛知県で見つけたパーラー大学院。

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これなら
「ちょっくら大学院いってくらぁ!」
「あら、勉強頑張ってらっしゃい!」
てな具合で気兼ねなくパチンコ打てる。パチンコ打ったことないけど。
実は18切符で帰ってる時、なんと「パーラー大学」も発見してしまった。(愛知県では有名なのか?)どうやら合格していたらしい。おめでとう。今度はパーラーポスドクとかになってたらどうしよう。

さて今度は犯罪防止のポスター。

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「オレは」
オレは。私は。拙者は。小生は。僕は...

ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬

ダレ...?

ƸӁƷ •*¨*•.¸¸♬


伊賀市を抜けて山道を走っていたらこんな注意書きが。

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うん。捨てないよ。ずっと一緒だよ。幸せにするよ。(ナデナデ)


次はこれ。

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これは香川でF旅の宿までの道中で見かけたものだけどナンダコレ...怖すぎる。案山子?と思ったが周りが田畑じゃないし...たぶん地元の小学生かなんかの作品を飾ってるのかな...にしても狂気を感じる。円谷プロ顔負けだな。。。

さて続いては恒例?のラブホシリーズ。
ラブホには時折とんでもない文学的センスを持った名前を持つものがあるから楽しい。奈良にあるラブホの名前としては、

・べんきょう部屋
何をべんきょうするんでしょうねぇ
・ola ola
(オラオラ!何のかけ声なんでしょうねぇ
・森の小人
何のメタファーなんでしょうねぇ

とかが記憶にある。というわけで今回の旅でも面白いものがないか探していた。

例えば掛川までの山の途中で突如あらわれたこちら。

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あ...きら綺羅。
これは凄い。本当に凄い。今まで色んなラブホの名前を見てきたけど、こんな清涼感のある美しい名前は初めてだ。山の途中にあって周りは大自然だからとてもしっくりくる。「あ...」の部分が持つ奥行きがまたなんとも艶めかしい。谷崎潤一郎賞とかあげてもいいと思う。きっと二人の世界が紡ぎ出す煌めきは夜空の星より輝いているのだろう。クヌッ!クヌヤロ!

こちらは三重県で見つけたラブホの看板。

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ミンクスってよくわからないが、それより「かいちゃん みにきてネ!」て何。てか、かいちゃんって誰。こんな看板を作ろうと思った人の思考回路が見てみたい。

最後はこちら。

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これは故郷への旅ではなく実際には奈良から神戸にいく途中にあったものだけど。オバマさんもびっくりである。wの文字がなんともいえず風流だなぁ。

 

というわけで、ナニコレ珍百景でした。何でもない風景の中にも、かつて誰かが手をかけ、なんらかの会議やらで検討を重ね、こうして実際に形に残っている。そのこと自体が、名もなき人間の確かな人生の営みを垣間見れたようで、僕は嬉しくなる。ということです。

おしまい。

故郷への旅 五日目(亀山~奈良)

7時半起床。朝飯として昨日買った菓子パンを貪る。キッチンへ行くと宿主家族の朝ごはんの残りのホットケーキがあり、誰も食べないのでありがたくいただいて食べた。めっちゃ冷めてたけど。
今日は距離的には大したことないけど、奈良に出るにはまた山を越えなくてはいけないからすぐに出発。宿主と常連のおっさんが見送ってくれた。この近くに用がある時はまたお世話になろう。いざ故郷へ!

25号線をひたすら行く。グーグルマップを見ればわかるように、本当に山しかない。まさに手付かずの自然といった感じで、こういった道を走ってこそツーリングて感じがする。18切符で奈良まで帰る時も、亀山~加茂の区間は電気ではなくディーゼルで走る列車である。電気を通すよりコストがかからないらしく、それほど人が少ないということだろう。このディーゼル車がまた旅情をかきたてるんだなぁ。山の間からたまにチラッとその青い車両を垣間見ることができるのだけど、普段ツンツンしてる彼女がたまにデレっとするのに似てる。彼女いないけど。

しかし見渡す限り山である。田舎とかいうレベルじゃなく、本当の山である。人もいないし交通量もほぼないしチャリダーとしては最高の道だな。たまにダンプが通るのはなんでかなと思ったけど、山から岩を削り出しているらしい。

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こんな風景なかなか見られないからアガる。これだよこれ!

山を降りたあとは伊賀上野に向けて25号線を漕ぎ続ける。今日の行程では町らしい町はここしかない。忍者くらいしか有名なものは知らないけどどんな町なんだろう。とか考えているとあっという間に到着。伊賀城があるけどちょっと離れていてコスパ的に微妙なラインだったので保留にしながらとりあえず昼ごはんにする。

何たーべよ!って考えてると餃子の王将を発見。全然悪くない選択肢だから入ろうとすると、道の向こう側にも中華料理屋がある。どうせならご当地の店に行きたいのでその「味神館」に入店。中国語で会話してるから中国人が経営している店だろう。こんなド田舎まで中国から何しにきてんのかね、と思いながらチャーハン餃子のセットを注文。キムチ食べ放題だったのでいっぱい食べる。まぁうまい。チャーハンも美味い。が特筆するようなこともなくそこそこ満足して店を出る。時間は余裕があったけど、早く家に帰りたかったので伊賀城はパス。今度この地に来た時にしよう。次いつ来るかわからないけど。

伊賀から163号線をあとはひたすら行けば僕の故郷である木津川市へと着く。地図を見るとまた山だ。でも時間的には余裕があるから、安全第一でゆっくり行こう。そう決めた矢先だが、163号線はなんとも微妙な道で、歩道はないし割と交通量も多い。山の登り坂の車道を走るのはどうしても避けたかったから、結局その近くの大和街道や名もなき道をぐねぐねして走る。やっぱこういう道の方が、思いもしないようなものに出会えたりして面白い。そんなふうにして昔懐かしの南山城村に到着。ここは小学校の頃林間学校かなんかでいったところだけど、しかしド田舎やなぁ。僕の地元のすぐ近くがこんなド田舎だったとは...
163号線に戻って先を急ごうとするも、なーんかやっぱキケンな道だなぁ...できるだけ避けたいなぁと思い迂回ルートを考えていると、グーグルマップで木津川沿いに道を発見、コレだ!と思いこの道を通ることに。途中で恋志谷神社という素敵な名前の神社があったので立寄る。由来を調べてみるとなかなか素敵だった。気になる人はググりましょう。神社仏閣は個人のお祈りをする場ではないのでいつものように世界平和を祈ってから再出発。

そして木津川沿いの道を走っていると、道が二手に分かれている。川に沿った道はいかにもな山道だったのでこれじゃないやろと思って舗装された道を行くも、どうもグーグルマップさんは違うと言ってる。マジかよ。この山道かよ。引返して163号線に戻ることもできたが、マップ的には一応抜けられるはずなので思い切ってこの山道を行くことにした。車の轍もあるし。死にやしないだろ。

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どんどん行くとどんどん道が荒くなる。ついに車の轍が消えたと思ったらそこには3人の釣り人が釣りの準備をしていた。ここまでか...と思ったが引返すのも腑に落ちないので僕が先を行こうとすると、「引返したほうがええんとちゃう?」と声をかけてくれた。僕は「もうちょっと行ってみます~」と答えたが今から考えると本当に向こう見ずな判断だった。

道はどんどん荒くなり、ついに「道」という概念から外れた光景になってしまった。小さな岩を登ったり、橋というにはいささかはばかられるような渡し木があったり、完全にハイキングコースである。絶望。失望。何をくすぶってんだと自分に言い聞かす。愛、自由、希望、夢。足元をご覧よきっと転がってるさ、と強がってみる。でも足元に転がってるのは石ころとやたらデカイ木の枝と落ち葉だけである。自転車を担いで滑らないように慎重に進む。滑ったら川の中にドボンでこれまで努力がまさに水の泡となってしまう。引き返そうか...いやもうちょっと...を繰り返していると結構な距離を歩いてしまったので、ここまできたら行くしかない!と決意した。男の子は一度やると決めたことを最後までやり通すのである。イチローさんもそう言ってるし。

しばらくするとようやく出口が見えて163号線に合流することができた。本当に良かった...この旅最後の山場を超えた。結局1kmくらい山道があった気がする...ハイキングコースを自転車担いで歩いたんだから俺にはもう怖いものはないという謎の自信が生まれた。はぁ疲れた。

このまま木津川市へ行っても良かったが、163号線が嫌いになりすぎていたので、33号線で奈良まで行くことにした。また山を越えるみたいだけど。しかし奈良というのは市内だけしか栄えてないなぁ。南の方に行けば秘境と呼ばれるし、今回も本当は十津川村まで行って玉置神社に参拝したかったのだけど、日程が限られていて行けない。なかなかご縁がないらしい。もっと功徳を積まねば。

山を越えるとそこにはようやく見慣れた景色があった。昔からチャリで奈良の色んな場所を探検していた記憶が蘇る。東大寺付近のコンビニでタバコをふかしているとなんか知らんけど涙が出てきた。
東京をでて、幾つもの山を越え、見慣れた故郷の風景にたどり着いたことよりもむしろ、今は故郷から離れて、夢を追って遠く東京まで来て必死にしがみついている自分は結局何処に居ても変わらない、そう思えたことが嬉しかった。

東大寺は相変わらず人がゴミゴミしてたのですぐ退散、鹿に挨拶して家路を急ぐ。聖武天皇陵の前を通過。父は昔この辺りに住んでいたらしい。父が昔見た景色と僕が今見ている景色はどれくらい変わったのだろう。そんなことを考えながら平城宮跡に向かう。この辺はもうホームといって良い。奈良ファミリーとかよく行ったなぁ。実家まではあとほんのわずかだけど、なんかすぐに戻るのがもったいなくて、適当にブラブラする。旅の終わりはいつもこうだ。いつまでも旅が終わってほしくない。時間つぶしに高の原(最寄駅!)イオンに寄ってみる。ちょっと自我を持ち始めてイキりだす中学生が多いこの感じが懐かしい。でも中学生なんて野山を駆け回ってハナクソほじってりゃええんやで。(それは小学生か...)もう19時前だったので意を決して実家へ向かう。通学路を通ると「あぁ、帰って来たんだなぁ」と改めて思う。10分ほど歩き実家が見えて来た。長かった。日に焼けて皮がめくれた顔。オイルで汚れた服装。母ちゃん見てくれこの姿。ボロボロだけどなんとかここまでたどり着いたよ。二階のキッチンには明かりが灯っている。

ただいま。腹が減った。メシにしてくれ。

 

本日の走行距離

だいたい90㎞


おわり

故郷への旅 四日目(豊川~亀山)

この日は朝7時に起きて朝食。バイキング!食べ放題!チャリダーにとってエネルギー補給は喫緊の課題だから食べ放題の朝食バイキングは嬉しい。味はどうでもいいとはいわないが、必要な時に必要なものが食べられるだけで十分なのだ。僕がちっちゃい頃食べ物を残そうとすると、ばあちゃんがよく「アフリカの子供はなぁ...」と恵まれない子供達のことを考えろと教えられてきたので、ちゃんと教えが身についている。アフリカの子供も食べ物残すやろ!という意見はめんどくさい自問自答になるので封印する。

で、豊川をでて名古屋方面へ向かう。1号線をひたすら進む。岡崎市ではでかでかと「徳川家康公生誕の地」とあってへぇ、と思いながらそのまま通過。

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今日は朝から飛ばして昼過ぎには60kmくらい走って疲れてしまった。桶狭間の古戦場跡も行きたかったがそんな気力もなく、腹が減ったのでなんか愛知名物でも食べようと思ったけど何食べよ矢場とんが食いたいけどこのへんにはなさそうやしなぁ...味噌カツ食いてえよぉ~.....ん?....みそかつ........コメダ!というわけで近くのコメダ珈琲を探す。別にコメダもどこにでもあるけど無性にみそかつサンドが食べたくなったので探していると、何やら古い街並みが。このあたりは有松という地域で長屋が軒を連ね非常に風情がある。

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こんなとこでデートとかしてみてぇなぁ。

コメダをようやく見つけてブレンドコーヒーとみそかつサンドを注文。目の前の席にはけっこうかわいい女子大生っぽい人がデカイ事で有名なみそかつサンドをひとりで食べている。全部食えんのか...残したら僕が食べてあげよう()と思っていると僕の方にもみそかつサンド登場。やっぱデカイ。そしてめちゃくちゃうまい。本郷近くにコメダできないかなぁ。ぺろっと平らげて満足して出ようとするとさっきの女子大生がさらにケーキまで注文してた。にしても1人で味噌カツサンドとケーキ食べにコメダくる女子大生ってどうなの...?と思いながら、いっぱい食べる君が好き♪と口ずさむ。

休憩の後のライドは本当に辛い。ケツが悲鳴をあげる。お尻が2つに割れてるのはその昔ヒトに翼が生えていた名残らしいけどそんなのはどうでもいい。今わたしの願い事が叶うならば翼がほちぃ。名古屋駅まで行くとかなりの大回りになるし、名古屋駅付近は18切符で何回も行ってるからパス。近道してより海沿いの23号線から行くことにした。しかしこれが間違いだった。23号線は結構な悪路ででこぼこだし、トラック多いし、風がまた強い向かい風だし、何より橋がやたら多くてその度に階段を押して歩かなきゃいけなくて全然進まない。これは想定外だった。この温厚な僕がキレそうになる。何やねん飛鳥村て。奈良なめてんのか。景色もあんま良くないし風が強いし風が強いし風が強いしホント嫌になる。今までは風に吹かれてチャリ乗るなんて素敵!と思ってたが今回の旅で風のこと嫌いになった。なんで今日に限って向かい風なんやろな。思えば人生いつも向かい風だったような気がしないでもないけどこれも神が与えたもうた試練だと思って漕ぎ続ける。肉体的な痛みはもちろんあるが、確かにこの風は健全な精神を蝕んでいく。沢田研二ふうに言うとカラダの傷なら治せるけれど心の痛手は癒せはしないのである。

だいたい自転車に乗ってる時は歌を歌ったり考え事をすることが多いけど、この時はただひたすら無心になって漕ぎ続けた。この向かい風の中、代わり映えしない景色を永遠と走るのは苦行でしかない。考え出すと常にネガティヴなことばかり考えてしまうので途中で思考を放棄して機械的にペダルを漕ぐ機械と化した。右膝左膝交互に漕ぐ♪...右膝左膝交互に漕ぐ♪...完全に無の境地である。自と他の境界が曖昧になってゆくのがわかる。あぁ、これが禅~ZEN~か...

ようやく木曽川揖斐川を超えて桑名市に到着。このあたりで夕方になってしまい宿にチェックインの時間が遅れそうだと連絡。しかし宿付近はかなり田舎で明かりも少ないことからできるだけ急ぐように言われた。また暗い中を走るのか...やだなぁ。

チャリを飛ばして日暮れまでには四日市に到着。へぇここが四日市かぁ、けっこう栄えてんじゃんっ☆ここからずっと南に行くと伊勢神宮に着く。せっかくだからお伊勢さんにお参りしたかったが日程の都合で行けない。去年は18切符で伊勢に寄って、朝6時にちゃんと外宮から内宮を参拝して赤福を食べたなぁ。また今度18切符で行こう。しかし昔の人は東海道を通って歩いてここまで来ていたのかと思うと凄いね。チャリでさえこんなキツイのに歩きなんて絶対無理だ。山登るにしても、チャリだと下り坂というご褒美があるから登りを頑張れるけど、歩きは登りと下りで違う筋肉を使うし、どっちも辛いから。見返りのない愛を知るにはまだまだ時間がかかりそうだ。

鈴鹿を通るあたりにはもう日が暮れそうになってしまった。寒い。膝が痛ぇ。ケツが痛ぇ。俺は何してるんだろうな、こんなつらい思いして。この旅一番の心折れかけモードに突入。僕は「柳の木に雪折れなし」を座右の銘として生きてきたけど、雪を受け流す枝のしなやかさが失われつつある瞬間というのがあるもので、それがこの日のこの時間だった。俺たちはただの魚で川の流れまでは変えられないんや(ジョーちゃん...)。

いきなり夕暮れの空に飛行機のオブジェ?があらわれた。

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俺はこういうのにどうしようもなく弱いんだなぁ。もう君は飛べないのにずっと空を見てるんだもんなぁ。

亀山についた頃には完全に夜だった。ようやく宿につける...と思いきや意外と亀山から離れてる。こんちきしょう!クヌッ!クヌヤロ宿に向けて1号線を走っているとまたバイパスが出現し歩道が消滅。あともうちょいなのに!掴めそうで掴めない...是即ちぷいにゅ...宿主が言ってた通り確かにほとんど明かりがなくて道が全然わからない。バイパスを迂回するルートはだいたい農耕用の車が通る道でなかなかに難しい。しかし長年それなりにチャリ乗って来たからルートファインディング能力というか勘には自信があってほぼ迷わず宿に到着。20時を過ぎてしまって宿主に心配をかけてしまった。

ここの宿は関にあるゲストハウスで、築何百年という古民家を改装したものだった。周りも全部古民家でかなりの歴史を感じる。昔の人もこの辺りで泊まってたんだなぁと、今と昔をつなぐものがあるというのは何か嬉しいね。

居間に案内されると先客がいて、色んな海外を旅してた常連のおっさん、お手伝いとしてほぼこの宿に住み着いている「部長」(なんで部長と呼ばれていたかは忘れた)、東海道を回っていて日本語が上手なベトナム人の3人が出迎えてくれた。僕がチャリダーだとわかるとみんな労ってくれて暖かな場所だった。飯は付いていないので、近くのスーパーへ買い出しに行き、半額になったいなり寿司と菓子パンを買って帰る。タンパク質が足りないのでファミチキを2個買ってその場で食べる。宿に戻ると人が増えていて、素潜りでイルカと戯れるのが趣味(というか職業?)のスキンヘッドの兄ちゃんが戻ってきていた。BMWのレトロな車で来ているらしい。彼はなぜかやたらベトナムのことに詳しくて、隣のベトナム人よりも詳しいんじゃね?てくらいだった。他にも1組、カップルで個室を借りている旅人もいるらしかった。個室で何してるんでしょうねぇ。クヌッ!クヌヤロ!とか思ってしばらくすると男の方が顔を出してきた。人懐っこい感じでどうも憎めない。たぶん僕より若い。若いっていいなぁ...5分くらいすると彼女の方もお風呂から上がって顔を出してきた。

...kawaii

色白でおっとりしてそうな田舎娘みたいな感じで、風呂上がりだから髪が濡れてて色っぽい。さっきまで彼氏に抱いてた一抹の好意は完全に砕け散って嫉妬へと変わった。ふざけるな!!クヌッ!クヌヤロ!!俺によこせ!

とまぁ楽しく談笑できて雰囲気の良い宿だった。明日もあるので僕もシャワーを浴びようとしたが、シャワーだけは???な代物だった。ウルトラセブンに出てきそうな電球とかが光る宇宙人を彷彿とさせるカプセルの中でチョロチョロと水を垂れ流すみたいな感じで謎。カプセルのドアも壊れていて防水の役目を果たせていない。ほとんど外にあるようなものだから普通に寒い。しかしこれも風情だと思えるくらいには疲れていたから適当に汗を流して、そのまま12時くらいには床についた。相部屋の布団では既におっさんが寝ていたので静かにしなきゃ。

明日はやっと奈良だ。故郷が近づいていることを実感すると疲れも心地よくなる。俺はここまで来たんだ、と自分を奮い立たせているといつの間にか眠ってしまった。

 

本日の走行距離

だいたい130㎞

故郷への旅 三日目(焼津~豊川)

おはようた!!!膝が割れそうなくらい痛いお。昨日の峠越えが結構きてる。ホテルの無料朝食(トーストにゆで卵だけ...)を食堂で食べる。朝食がついてるだけでありがたい。コーヒーを啜っていて、ふと何かの戸棚をみるとブエナビスタソシアルクラブのアルバムのジャケットの絵が飾ってあっていい趣味してんなぁ、とちょっと嬉しくなる。ライクーダーのスライドギターいいよねぇ。人生の渋みが滲み出てるよねぇ。

膝は笑うどころじゃなく痛いけどとにかく行くしかないので8時半に出発、天気が良いのでいいことあるかなぁ!と思ったのもつかの間、今回の旅で一番苛まれた「向かい風」のお出ましである。しかもかなり強く吹いている。僕はサイドバッグをフロントにつけているので、空気抵抗をかなり受けることによりぜんっぜん進まない。一生懸命こいでも時速10kmそこそこしかでないし常に上り坂を登っている感覚である。下り坂も漕がなければ止まってしまうくらいの強い風。しかも静岡は横に長くてこれが一日中続くのかと思うと本当に辛くなる。明日はまた違う風が吹くさと楽天的に考えることにするが人生と同じでなかなかにうまくいかない。

焼津をでて掛川へ向かう。しばらく進むと島田駅の近くに到着。昔18切符でここに来たことがあり、その時は世界一長い木造歩道橋である蓬莱橋を渡って感動したのを覚えている。ただ今回は遠回りになるのでパス。回り道もしたいけど、いかんせん時間が限られてるのでそんな余裕もない。しかも掛川まで行くのにまた山を越えなきゃいけないらしい。新金谷を出る辺り、茶畑がすごく綺麗で、景色を見ながら山を登れた。静岡!って感じの田園風景で気持ちよかったので、山は余裕を持って登れた。

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茶といえば京都!伊右衛門!てならなきゃいけないけど、僕は一応京都府民でありながらアイデンティティは奈良にあるので、素直にやっぱ茶は静岡やろ~と思う。他に静岡ってなにあんの?て質問は受け付けません。

掛川を抜けて浜松へむかう。浜松は2年前免許合宿へ1人で行った時以来の想い出の地なので感慨深い。その時食べた静岡限定のさわやかハンバーグが忘れられなくて、今回もそのハンバーグをどうしても食べたかった。東海道をひたすら走ってるとさわやかの看板が!ようやく会えたね、2年ぶりだね、綺麗になったね、遠距離恋愛してる恋人同士のような気分である。(ここでシモンズのこ~い~びともいな~いのに~♪が流れる)時間もちょうど昼前だったし迷わず入店、名物げんこつハンバーグを頼む。さわやかは目の前でハンバーグを2つに割ってジュージュー焼いてくれる。

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官能的な音...鼻腔をくすぐるかほり...中がほのかに赤いその魅惑的なグラデェションは、さながら紅く染まった頬を隠す照れ笑いのように僕を燃え上がらせる。そして僕はその手持ち無沙汰な肉塊に接吻した。あゝなんと悲しい逢瀬だろう!あまりに刹那的な!あまりに刹那的な!君は2年もの間、この汚れちまつた僕を待っていた...変わらぬ至上の愛を貫いていた...LOVE PHANTOM(そして私は潰される)。。。

お腹いっぱいになったところでまたスタート。休んだ後にのるとケツが2つに割れそうなくらい痛い。この痛みが嫌なので出来るだけ続けてのるようにしている。向かい風は相変わらず強いし景色もそんなに良くないので歌でも歌いながら走ってたらいつの間にか浜松に着いた。あらかた昔観光したので浜松を素通りして浜名湖の南、弁天島を走る。弁天島は湖?海?のなかに鳥居がある美しい景色だったので愛車のふえぇ君とパシャリ。かっこいい。

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時間は夕方だったけど静岡を抜ける前にもう一度さわやか湖西店に行く。僕は根がさわやか好青年だからさわやかハンバーグと親和性が高いのだ。また会えたね...4時間ぶりだね...(中略)LOVE  PHANTOM(そして私は潰される)

ここで今夜の宿を探すために情報収集。豊橋か豊川あたりに泊まりたかったのでネットで探してると豊川のビジホが朝食バイキングでサウナ付きの大浴場で4200円という破格の安さだったので迷わずここにしよう!。でもなんかあまりに安いので調べてみると3ヶ月前に殺人事件があったホテルらしい。だから安いのかな...と一瞬ためらったが別にそれはホテルが悪い訳ではないしむしろこれで客足が減ってるのかなと思うとかわいそうなのでココに決める。俺優しい。

ただもう夕方だし豊川まではとにかくひたすら必死に漕ぎ続けていた。向かい風きついし旅の情緒もへったくれもクソもなかった。膝もかなり痛みがひどくなってきたので途中コンビニで休憩していると、何だか急に心細くなってきた。知らない土地で、誰も僕のことを知らない場所で、何で俺は1人でいるんだろうとふと思ってしまった。夕映えはあんず色。自分ではかなり遠くまで来たつもりなのに、まだたどり着かない。赤く染まった山、膝の激痛、缶コーヒー、タバコの煙。道行く人達が物珍しそうに僕とふえぇ君を見ている。僕にとって彼らが見知らぬ他人であるように、彼らにとっても僕は得体の知れない旅人なのだ。

とにかく暗闇の中を走り続けて19時ごろにホテルについてチェックイン。嬉しいことにチャリを部屋に置いていいということだったのでやっぱりここにして良かった、情けは巡り巡って自分に返ってくるんやなぁとつくづく思った。自転車の整備はできるだけ外でやりたくないので部屋の中でぬくぬくと整備する。やっぱ機械とかイジるの好きだなぁ。

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豊川でも恒例晩飯探しをしたがここもなかなかに何もなくて結局適当なラーメン屋でうっすい豚骨ラーメンを食べてしまった。まぁ今日はさわやかで贅沢したしいいやと思って酒を買ってホテルに戻る。昨日の焼津のビジホと違って「普通の」ビジホだったので勝手が良い。アメニティも揃ってる。こんな普通の、何でもないようなことが、幸せなのだなぁと感謝する。

あと2日で奈良まで帰らなきゃ行けなくて、最終日は余裕を持ちたかったから明日は無理して亀山あたりの宿に泊まることに決めた。ちょうど亀山近くによさげなゲストハウスがあるらしいのでもう予約しちゃう。天気予報によれば明日は雨は降らないだろうからいける気がする~

寝る前に大浴場で疲れを癒しに行く。大浴場といっても普通の風呂がちとデカくなったようなものだけど、綺麗だったしほぼ独り占めだったから最高だった。サウナもあるしせっかくだから入る。いいホテルやん。悪評に負けずがんばれ。

風呂から上がったら疲れがどっと出て来たからすぐ寝ちゃう。おやすみ。

 

本日の走行距離

だいたい125km

故郷への旅 二日目(小田原~焼津)

朝7時半起床。シャワー浴びてすぐ支度して出発。小田原城を見学しようとしたけどめんどくさくなったのでパス。今日は箱根の峠を越えるけど、熱海ルートを選べばそんなに山は登らないし大丈夫やろと思ってとりあえず熱海を目指す。

海沿いの135号は歩道がなくてトラックビュンビュン走るしチョー怖かったのでその隣にある740号で行くことに。ところがこの道はかなりアップダウンが激しくていかにもな山だったので以外とキツイ。ここはみかんが名産品らしく、みかんの木やみかんの看板がやたら目につく。

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山を登っていると何かの碑が立っていた。相翁松の碑というらしい。

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wikipediaを引用すると、
『1884年(明治17年)、当時東京帝国大学の学生であった坪野平太郎、阪谷芳郎添田壽一の三人は、春期休暇を利用して、共に東京から熱海への旅行へと出かけた。その途上、足柄下郡江ノ浦村の街道沿いに老松があり、三人はそこで休憩することにした。老松は枝ぶりが良く、またそこからの相模湾の眺めも爽快なものであった。三人はその老松の下で将来を語り合った。そして、「我々は親の恩恵により学問を修めている身であるが今、又、ここに爽快な景色を見、大いに英気を養うことができた。将来、立身したならば此の地に碑を建てよう」と誓い合った。』...

俺と一緒やん。泣ける。ふと高校の時の卒業アルバムに「青雲の志」を忘れまいということを書いたことが思い出された。俺もいつか立派な人間になりたいものだ。青雲。それは君が見た光。

初っ端からけっこうな疲労だったし腹も減ったし湯河原のマクド朝メシ。なんで旅先まで来てマクドやねんて感じやけどまぁ特に周りになんもなかったししょうがない。とにかく箱根峠にむけて腹を満たせればそれでいい。熱海までの下り坂を時速40kmくらいで飛ばしてきもてぃ。先を急いでたから熱海を素通りしていざ峠へ。まぁゆて余裕やろ~

しかしこの余裕も束の間、かなりの急勾配が延々とつづく。こいでもこいでも坂。マジかよ。峠ナメてたマジパネェ。完全にナメてたごめんなさいもう許して下さい。一番軽いギヤでも荷物を積んでるから立ち漕ぎしてもキツイ。みっともないけど途中から完全に押して歩くことにした。もともと「峠は自転車を降りずに登るゾぉ!」とは思ってなかったけど、なんか悔しい。途中何人かのチャリダーが気持ちよさそうに坂を下ってきてくそぉ楽しやがって、と思ったけど、この人らのしたり顔も峠登ってきたからこそのものやろなぁと思ってがんばる。高ければ高い山の方が登った時気持ちいいもんな。

体力はめちゃくちゃ消耗したけどなんとか峠を登りきった。やったー!まさに峠を越した!そして待っているのはご褒美の下り坂。今度はギヤを一番重くして漕ぎまくる。ンギモヂイイいいいー!!!!時速60kmくらいだしてクネクネ坂を下るこの気持ちよさよ。これでちょっとハンドル操作を誤ったら即ぐちゃぐちゃになって死ぬんやろなぁと思いながらも気持ちよくてブレーキがかけられない。男には止まれない、いや止まってはいけない瞬間というのがあるのだ。気持ちよすぎて坂道であ!ポロン♪てしそうになる(何が)

峠のあとは1号線にもどらず380号線で海沿いを走ることに。右手に富士山、左手に海!と思ってたけど曇ってて富士山あんま見えないし松並木とフェンスで海も見えないしつまらない。歩道もないしトラックやたら走るし松ぼっくりがうざいし萎える。田子の浦にうちいでてみたかったけどそんな元気もないしとにかく走り続ける。

富士から由比までは1号線をひたすら行く。この辺りは工場地帯で、変な化学臭がする。トラックばっかだし元気が出ない。腹も減ってきたし富士由比バイパスの何でもないチェーンの中華屋で飯を食うことにする。ラーメン餃子白ご飯の普通のメシだったしご飯も冷めてたけど、コレが涙が出るほどうまい。僕は嫌いな食べ物がない(といってもいいと思う)のでだいたい何でもおいしく食べられるので、逆に料理の美味さに関して鈍感なほうだと思うけど、この時食った何でもない中華料理は本当に美味かった。

店員は頭悪そうにサイドを刈り上げたDQN風の兄ちゃんで、多分新入り?ぽかったけどまぁこういう人生も楽しいんだろうなと思ってたら、となりに初老のおっさんが座ってきた。何度か注文するのだけど、なかなか注文が通らず「バッカじゃねぇの!」と言って帰ってしまった。まぁ誰にでも失敗はあるだろうし店員にも問題はあるだろうけど、注文すら通せないのは自分の頼み方に問題があるとは微塵も考えないのかね。自分に非が少しでもあると思えるなら、他人を批判できるだけの道徳的な優位性は自分にはないと思えるしもう大人なんだから癇癪を起こさずに冷静に対応すればええやんって思う昼下がりでした。めでたしめでたし。

事前に調べていた通り由比から興津までは自転車が通れない区間あるので、迂回ルートを行く。ところがこれがクソ分かりにくくて漁港の中を通ったり変な狭い道を通ったりで時間がかかった。途中立ち入り禁止になっているところがあってその先になんとも写真映えのしそうな場所があったので、自転車を押して歩いて立ち入ってみる。こういう時はいつも後ろめたさが優って立ち入れないけど、その時は未だ見ぬ世界に目を輝かせる少年のような心に軍配が上がった。

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過去を振り返ろうとして思いとどまった男の寂しそうな背中を感じられるいい写真だよねー。うん。でも目の前が海だからこれからどうするんだろうね。泳いで渡るしかないね。うん。

もう時間もあまりなかったし、今夜の宿は焼津にしようと思う。日が暮れる前にはつきたかったので静岡駅前をそそくさと通り越して焼津へ向かう。

焼津に行く途中、大崩海岸を通った。ここは道路が海に突き出していて絶景だった。

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でも歩道がないので長居は出来ずすぐあとにする。

焼津についたのは18時過ぎ、もうかなり暗くなってるし疲れたので、お目当の宿、ウィークリー翔へむかう。ここは一泊2500円で泊まれるし綺麗そうだしまぁ予約せんでも大丈夫やろと思ってたらところがどっこい、満室で泊まれないと言われてショボーンしょうがなく紹介してもらった3900円のビジホに泊まることに。まぁしょうがない。旅は想定外のことがあったほうが楽しい。ここのビジホは素晴らしい場末感で、雑居ビルの一室みたいな部屋だった。当然アメニティ類は皆無だし常連みたいな汚いおっさんしかいないけどなんか逆にアガる。雨風がしのげてちゃんと寝られて体力を回復できるところならどこでもいい。とりあえず腹が減ったので焼津駅前で店探し。商店街はシャッターを降ろしてるし全体的にすごく寂れた街だった。焼津は港町だから港の方へ行けば栄えてるのかな。とかくめぼしい店もないので今日はコンビニで弁当と酒を買ってホテルで食べることに。ちょうどWBCがやってたのでがんばえにっぽん~!まけうな~!って言いながら焼肉弁当を頬張る。うん、こういう飯も悪くない。

疲れていたしすることもないのでさっさと風呂に入って就寝。おやすみ!!

 

本日の走行距離

だいたい125km

故郷への旅 一日目(東京~小田原)

出発の朝。3月14日。ホワイトデーなのでラボの女性陣にお返しのチョコを渡し、行って来ますと挨拶する。ようやく始まるんやなぁ...

家に帰って自転車の整備をしていると、なんかソワソワしてきた。今回の故郷を目指す旅にはいろんな目的があったのだが、それはまた別の機会に。旅をするのに理由なんかあるか!てやんでぃ!みたいな漢気ある旅もいいけどね。4年間東京で過ごしてきて、どうも心に引っかかるものがあって、同時に望郷の想いが募ってきて、それならたまには故郷へ帰ろう、と思ったということです。でもどうせ帰るなら自転車がいい。自分の足で帰りたい。僕にとって自転車とは彼女みたいなもんだからなぁ(?)

自転車の装備品をチェックしていざ出発!午後一時半というかなり遅い時間だけどまぁゆっくり焦らず行こう。気になるのは雨。ポツポツと降っていたのでちと心配。事前に天気予報を調べておいたけど雨は想定していなかったので幸先が悪い。始まりはいつも雨。思い出はいつの日も雨。

ママチャリでだけど鎌倉までは2回行ったことがあるから、横浜までの道は慣れている。あっという間に横浜を超えて、関内を通らずに戸塚へ。このあたりから初めての道でやっと旅の始まりという感じである。これだよこれ。このあたりは地味に坂が多くて山を切り開いてニュータウンにしたのかなぁ。実はこういう街が好きだったりする。なんでもないけど戸塚駅の歩道橋でパシャ。

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愛車のふえぇ君(FEDERALって名前だから...)はどこで撮ってもカッコいい。

いつものように、ここで生まれ育ったらどんな人間になってただろうなぁともう1つの別の人生を妄想したりする。これぞチャリ旅の醍醐味やで。出発が遅く、もう夕方だったから目をつけていたゲストハウス「侍御宿」がある小田原まで行くことに決めた。実はゲストハウスに泊まるのは初めてで、今までは意外と漫喫やビジホばかりだった。今回の旅の目的として、色んなバックグラウンドを持つ人と交流するということがあったから、ゲストハウスでの交流が楽しみだ。

50kmほど休憩なしで走って疲れたのでセブンで一休み。割ととばしてきたしあんまり景色を楽しめてないなぁ。もう夕方だしあまり時間もない。やっぱりもっと朝早く出発すべきだった。小田原まではあと40km。すぐにまたスタートし30号を走り海沿いへ。藤沢のあたりを抜けて海を目指す。そして...やっと波の音が聞こえてきた。ウェミダー!奈良県民にとって海は珍しいからテンションあがる。内陸の人間にとって海は未知の世界への入り口である。暗くて何も見えないけど。暗いけど海岸沿いは歩道も広くとても走りやすい。バイクでブンブン走りたくなる気持ちもわかる。この辺に住んでたらどうなってただろうなぁ。サザンの歌詞にあるような青い青春を送っていたのかなぁ。そう考えながら茅ヶ崎に背を向けた。

平塚を超えて大磯に入るあたり歩道がなくなってるから134号を選択。住宅街をを通り晩御飯の匂いを嗅ぎながらそこにある日常を壊さないようにゆっくりと走る。しばらくして1号にもどり、とにかく夜も遅いし早く宿で休みたかったから脇目も振らず小田原へ急ぐ。
ようやく8時前ごろに小田原に到着。セブンで一休みして宿への道をグーグルマップさんで探す。しかし便利な世の中だなぁ。僕が昔北海道をチャリでまわった時は紙の本で重かったしスマホんてなくてガラケーで情報収集してたもんなぁ。スマホで簡単に宿が見つかりチェックイン。白髪の気の強そうなおっちゃんに案内されると、ロビー(というか共同の居室?)には中国人の女性2人が談笑していた。特に挨拶もなく、今度は看板猫が出迎えてくれて僕も心の中でぷいにゅ~と挨拶する。ここのゲストハウスはいかにも外国人ウケを狙ってるとこでいわゆる日本的なものがたくさんあった。

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季節も過ぎたのに未だにひな壇が飾ってある。そもそも名前からして侍は狙いすぎだろう。何でもサムライつけりゃええもんちゃうで。サムライよりも農民の純朴でまっすぐな生き方もカッコええんやで

ゲストハウスは相部屋で寝ることがスタンダードで、一番奥の二段ベットの下を確保する。見知らぬ人と相部屋で寝るのが嫌な人もいると思うけど、僕は自衛隊の訓練で何日も男臭い部屋で共同生活してたので特に気にしない。相部屋にはバックパッカーの東アジア人っぽい男が既に寝る準備をしていた。東アジア人は顔が似てるけど、何となく違いがわかることが多い。けど彼はその全ての特徴を含んだような顔で何人かよくわからなかった。彼とは特に会話もうまれそうにないし腹も減ってたからなんか食いに小田原の街へ繰り出すことにした。

駅の周辺をブラブラしたけど、特に良さそうな店はないし、雨も降ってたし適当なラーメン屋にでも行こうとしたら何やらお馴染みの看板が。「さくら水産」ここにもあるのか。そういえば俺たちのホームであるさくすい本郷店が潰れるということでこれは行くしかない!と思い入店。俺たちの卒業に合わせて潰れるのは、これからなかなか会えなくなるかもしれない人を思わせて感傷的になるね。ここも本郷店同様人がいない(そら潰れるわ)いつものようにさくら心とご飯セットを頼んで1人で乾杯。

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とりあえず1日目お疲れ俺。普段はガバガバさくら心を飲むけど今日は一杯でけっこう酔ってしまった。意外に疲れがきてる。食べ終わるとすぐに宿に帰って寝る準備をする。しかし本当に奈良まで帰れるんかな...えらいことしてもうたで...と弱気になる。明日のプランを考えて初日は無難に終了。

 

本日の走行距離
だいたい95kmくらい(サイコンを記録するのを忘れてしまった...)